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Unicode(UTF-8)への各種メールソフト対応調査



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Unicode(UTF-8)で書かれたメールを受信した際に、各種メールソフトがどの程度、NEC特殊文字(丸の中に数字が入っているものや、「(株)」の一文字版など))やNEC選定IBM拡張文字(はしご高・や、SMAPの草剛の「」など。)、ハングル文字の表示への対応をまとめてみました。

メール送信用に利用したのはOutlook Express6.0(WindowsXP)でした。また、これはあくまでもUnicode(UTF-8)でのテキストメール(HTMLメールではありません。)の受信テストです。「①」「㈱」などのNEC特殊文字、「髙」「德」「彅」などのNEC選定IBM拡張文字がUTF-8のメールの場合、Macでどのように表示されるのかをテストしてみました。また、合わせて多言語文字コードであるUnicodeの力を見るため、ハングル文字の受信テストも行いました。

(Unicodeだからこそ可能かもしれないということでの調査であり、一般的に利用されているISO-2022-JPではNEC特殊文字や半角カタカナの利用は控えるべきであり、またハングル文字の送信はISO-2022-JPでは不可能であることは言うまでもありません。

また、日本語とハングル文字の混合文を送るためにUTF-8で送信してテストしましたが、これは韓国語だけの文章をEUC-KRなど韓国語固有の文字コードで送信した場合の結果とは自ずと結果が異なることを予め申し述べておきます。

なお、このページの調査結果はあくまでも受信テストであり、各種メールソフトのUTF-8メール送信テストはこちらのページに結果をまとめています。


OSメールソフト名NEC特殊文字
(①㈱など)
拡張文字
(髙德彅など)
半角
カタカナ
ハングル
WindowsXPOutlook Express 6.0 SP1
(6.00.2800.1123)
Outlook2002 sp3※1
Becky! 2.08.01×※2
鶴亀メール 3.13
Opera M2
(Opera6.03付属)
Netscape 7.0 メール
Netscape Messnger
(Netscape4.75付属)
※3※3※3※3

※1 メール本文中にハングル文字が書かれていることは問題ありませんでしたが、メールのサブジェクトに使われていると文字化けしていました。そもそも、Outlookではメールのサブジェクトにハングル文字を使うことに関する対応が全体的にいまいちで、新規作成でクリップボード経由でペーストしても「?????」になります(エンコードが日本語(JIS)もしくはUTF-8にしている場合。エンコードで「韓国語」もしくは「韓国語(EUC)」を選択している場合は、クリップボード経由でペーストしても文字化けしません)。また、「Outlook Express6.0」は一応「○」にしましたが、確かにメールのプレビュー・パネルではサブジェクトも文字化けしていないのですが、メッセージ一覧のパネルではハングル文字は「??」と表示されます。マイクロソフト社製品では、メールサブジェクトで日本語以外の文字がUTF-8+Base64エンコードされている場合、対応が今一歩なようです。

※2 あくまでも、Unicode(UTF-8)で送信された日本語と韓国語のチャンポン(混合)メールに対する結果であり、他の文字コードで書かれたハングルのメールの表示能力を指すわけではありません。たとえば、ks_c_5601-1987やeuc-krで書かれた純粋ハングルメールの場合、デフォルトの設定のままでは表示できませんでしたが、「ツール→全般的な設定→言語/フォント」でks_c_5601_1987やeuc-krに対する説明としてBatangというフォントを選択したところ、正しく表示できました。

※3 デフォルトのエンコード設定:「日本語(自動選択)」では不可でした。右のように文字化けします。手動で、「表示→文字コードセット→Unicode(UTF-8)」とすることで正しく表示されました。ただし、Netscape Messengerの場合、UTF-8を選択すると、そのメールだけでなく、他のメールもすべてUTF-8で再表示されるため、読み終えたら、いちいち「日本語(自動選択)」に変更しなければなりませんでした。
なお、UTF-8で書かれた日本語が文字化けすると「糸偏の漢字が大量出現する」傾向があります(参照:「ウェブマスターのための文字化け講座:『Googleの検索結果サマリーが文字化け』」)。これを覚えておけば、仮にUTF-8への対応が不十分なメールソフトを使っている場合でも、糸偏の漢字が大量出現しているのを見れば、「UTF-8のメールが文字化けしているんだな」と分かります。これに気がつかないと、「文字化けしている」と思うだけで、メールソフトの表示エンコードの設定をいじくるという発想は、なかなか生まれてこないかもしれません。
また、Netscape Messengerの場合、ハングル文字の表示のためには、ブラウザ(Netscape4.7)の項目のところで説明したように設定が必要です。

OSメールソフト名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
WindowsMEOutlook Express 5.5
(5.50.4807.1700)
Outlook2000 sp-3※1
Opera M2
(Opera6.03付属)
Netscape Mail
(Netscape6.01付属)
Netscape Messnger
(Netscape4.6付属)
※4※4※4※4

※4 「※3」に同じ。

OSメールソフト名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
Windows98Outlook Express5.5
(5.50.4522.1200)
※5※5※5※5
Opera M2
(Opera6.03付属)
Netscape Mail
(Netscape6.01付属)
Netscape Messnger
(Netscape4.6付属)
※6※6※6※6

※5 手動で、「表示」→「エンコード」→「Unicode(UTF-8)」に変更してあげると、正しく表示されました。

※6 「※3」に同じ。



Macで受信した際には、下記のような対応状況になりました。

OSメールソフト名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
MacOS10.3.3
(Panther)
Mail 1.3.4
Netscape 7.0 メール※7

※7 本文中に使われているNEC特殊文字(①ⅱ㈱など)は正しく表示されましたが、メールのブジェクト(件名)に用いている場合、文字化けしました。

OSメールソフト名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
MacOS9.2.2Outlook Express 5.0×※8※9
Netscape 7.0 メール ※9
Netscape Mail
(Netscape6.1付属)
×※10※9
Netscape Messnger
(Netscape4.7付属)
×※11×※12※9

※8 正しく表示される漢字はごく一部で、ブラウザ(Internet Explorer5.17や5.0、4.5)で正しく表示される漢字だけ。360文字中126文字(韓国語フォントインストール済みの場合)。韓国語と中国語のフォントを両方インストールしている場合で、約72%の261文字をサポート。。詳細はブラウザ編の解説をお読みください。

※9 ハングル文字の表示のためには韓国語のフォントをカスタムインストールする必要があります。インストール方法はこちらを参照してください。

※10 正しく表示される漢字はごく一部で、ブラウザ(Netscape6.1)で正しく表示される漢字だけ。360文字中約114文字(韓国語フォントをインストールしている場合)。韓国語と中国語のフォントを両方インストールしている場合で、約71%の256文字をサポート。。詳細はブラウザ編の解説をお読みください。

※11 「①」や「ⅱ」は表示されますが、「㈱」は表示されません。これはブラウザ(Netscape4.7)の仕様と全く同一です。詳細は、NEC特殊文字に関するブラウザ編の解説ページをご参照ください。

※12 正しく表示される漢字はごく一部で、ブラウザ(Netscape4.7)で正しく表示される漢字だけ。360文字中約95文字(韓国語フォントをインストールしている場合)。韓国語と中国語のフォントを両方インストールしている場合で、約66%の238文字をサポート。詳細はブラウザ編の解説をお読みください。


結論  調査した範囲内では、UTF-8での表示に全く対応していないソフトというのは皆無でした。Windows版のOutlook Express5.0や、Netscape Messenger(Netscape4.X系)は「日本語(自動選択)」から、手動で「Unicode(UTF-8)」に変更する必要がありましたが、自動判別に問題があるだけで、全く見ることができないわけではありませんでした。

特に、インターネットではご法度とされている「半角カタカナ」はどのメールソフトでも正しく表示することが可能でした。また、丸数字などNEC特殊文字も、UTF-8のメールであれば、ほとんどのメールソフトで問題なく表示できました。Shift_JISでは拡張文字(はしご高など)とされる文字については、Mac用メールソフトで問題が見受けられましたが、最新OSであるPantherで利用するメールソフトに関して言えば、問題なく表示できました。今後、Macユーザーの中でClassic環境からOSX環境への移行が進んでいく中で、(UTF-8の環境下なら)このような拡張文字をメールに利用しても問題が少なくなっていくことが予想されます。また、そのように期待します。

残る問題として、WEBメールへの対応と、本当にUTF-8のような8bit文字のメールを送信しても良いのかという問題があります。「WEBメールへの対応」に関しましては、主要なWEBメールサービスは全滅に近いものがありました。私が調査した限りで、UTF-8のメールに対応していることを確認できたのはBiglobeの「ウェブリメール」(韓国語は「〓」(げた)に化けますが、通常のプロバイダのPOP3アカウントのメールも受信できて便利です。)だけでした。UTF-8のメールをブラウザで扱うとなると、セキュリティの問題が出てくるからかもしれません。

8bitメールが出会うかもしれない問題についてはこちらを、またUTF-8の7bit版「UTF-7」への各種メールソフトの対応状況はこちらを参照してください。

 調査一覧からは敢えて外したのですが、実際には、Mac版のEudora-J(ver. 1.3.8.8r7)は、UTF-8も、またMIMEエンコードもサポートしていませんでした。しかし、このメールソフトは1999年当時のものであり、現在も使っておられる方もおられるでしょうが、2004年現在のメールソフトの対応状況として紹介するのには問題があると思い、割愛しました。ちなみに、現在のEudoraの最新版はlivedoorで販売されていますが、こちらの方は、30日無料製品版も含めてテストは行っていません。




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