▽ UTF-8ブラウザ別対応状況 ※このホームページはUTF-8で記述されています。

UTF-8ブラウザ別対応状況(「髙」「德」「彅」など)


先ほどのページでは、NEC特殊文字(①ⅱ㈱℡など)をUTF-8で書いたとき(Windows側で作成)のブラウザ別対応状況を見てきました。

しかし、一般に機種依存文字とされている文字はNEC特殊文字だけではありません。「髙」(はしご高)やSMAPの「草彅剛」さんの「彅」(なぎ)なども、Shift_JISやISO-2022-JPでは機種依存文字になります。UTF-8では、文字化けなく表示されるのでしょうか? 


拡張文字』(詳しく言えば、89区から92区に指定された「NEC選定IBM拡張文字」と、115区から119区に指定された「IBM拡張文字」と2種類ありますが、大部分の文字は重複しています。)と言われたこれらの文字の一覧がMac環境でどのように見えるのかをテストしてみました。Windows上で作成した、こちらのページ(文字コードはUTF-8)を閲覧した結果に基づき、調べたのが下記一覧です。なお、Windowsでは正しく表示されるのは分かっていますので、下記一覧からは省いています。

MacOS
10.4.1
(Tiger)
Internet Explorer5.2.3 「髙」(はしご高)は表示されますが、SMAPの「草彅剛」さんの「彅」(なぎ)は「?」になります。その他、正しく表示される文字とそうでない文字があります。約4分の1の漢字(360文字のうち、99文字)が「?」と表示されました。また、簡易な異字体で表示されるケースも少なくありません。詳細はこちらのキャプチャー画像を参照してください。
Firefox1.0.4一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されています。また、ローマ数字が半角カタカナの「オカキクケコサシスセ」のように文字化けします。(7.0.2では問題がないのに、なぜ7.1で文字化けが発生するかは謎。

2005年6月21日追記
フォントをOsakaと明示的に指定してあげあれば文字化けしないことが分かりました。該当ブラウザで閲覧された場合、「ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶⅷⅸⅹ¦'"」は文字化けしますが、「ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶⅷⅸⅹ¦'"」は文字化けしないはずです。

Mozilla1.7.8
Camino0.8.4
Netscape7.1
Netscape7.0.2一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されていますが、完璧に表示されます。

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2005年6月21日追記
7.0.2でOKだったものが、なぜ7.1ではデフォルトでは文字化けすることになってしまったか。この"退化現象"の謎を解く紐は、ブラウザのフォントに関する初期設定にあります。Mac版Netscape7.0.2では、セリフが平成明朝、サンセリフが平成ゴシックなのに対して、同7.1では、セリフが「ヒラギノ明朝 Pro W3」、サンセリフが「ヒラギノ角ゴ Pro W3」です。この違いが原因です。

MacのNetscape7.1やFirefoxを使っているユーザーに設定変更してもらえれば文字化けは解消しますが、それは現実的でないので、ホームページ作成者が明示的にフォントをOsakaとしてあげることで解消できます。「平成ゴシック」でも可能かもしれませんが、日本語のフォント名は何かと鬼門になる可能性がありますので、無難なOsakaで対処。

Opera7.5.3完璧に表示されます。
Opera8.0.1
Safari2.0
シイラ1.0
OmniWeb5.1

MacOS
10.3.9
(Panther)
Internet Explorer5.2.3 「髙」(はしご高)は表示されますが、SMAPの「草彅剛」さんの「彅」(なぎ)は「?」になります。その他、正しく表示される文字とそうでない文字があります。約4分の1の漢字(360文字のうち、99文字)が「?」と表示されました。また、簡易な異字体で表示されるケースも少なくありません。詳細はこちらのキャプチャー画像を参照してください。
Firefox1.0.4一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されています。また、ローマ数字が半角カタカナの「オカキクケコサシスセ」のように文字化けします。

対処法は、TigerのNetscape7.1の項目の追記をご確認ください。文字化けする文字に対して、Osakaフォントを明示的に指定してあげるだけで文字化けは解消します。

Firefox0.10.0
Netscape7.1
Netscape7.02一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されていますが、完璧に表示されます。
Opera8.0.1完璧に表示されます。
Opera6.0.3
Safari1.3

MacOS
10.2.8
(Jaguar)
Internet Explorer5.2.3 「髙」(はしご高)は表示されますが、SMAPの「草彅剛」さんの「彅」(なぎ)は「?」になります。その他、正しく表示される文字とそうでない文字があります。約4分の1の漢字(360文字のうち、99文字)が「?」と表示されました。また、簡易な異字体で表示されるケースも少なくありません。詳細はこちらのキャプチャー画像を参照してください。
Firefox1.0.4一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されています。また、ローマ数字が半角カタカナの「オカキクケコサシスセ」のように文字化けします。
Netscape7.1一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されています。また、ローマ数字が半角カタカナの「オカキクケコサシスセ」のように文字化けします。
Netscape7.02一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されていますが、完璧に表示。
Opera7.5.3完璧に表示されます。
Opera8.0.1完璧に表示されます。
Safari1.0.3完璧に表示されます。

MacOS   
9.2.2
Internet
Explorer 5.1.7
× 一部の漢字(360文字のうち、約50文字)だけが表示されます。また、簡易な異字体を表示しているものもあります。ただし、後述のように「Software for the Korean language」をこちらの方法でインストールすることで126文字が表示可能になります。こちらのキャプチャー画像を参照してください。

さらに、「Software for Chinese using Simplified Characters」(簡体字)及び、「Software for Chinese using Traditional Characters」(繁体字)をインストールすることで、MacOS10.3.3におけるIE5.2.3と同じだけの漢字(360文字中261文字)を表示することができました。

Internet Explorer 5.0×
Internet Explorer 4.5×
Netscape7.02 一部漢字(「礼」「神」などの異字体)が簡易文字が代替文字として表示されていますが、完璧に表示。
(ただし、これはテスト環境が、Panther(MacOS10.3)をインストールしている環境であるために、完璧に表示できているだけかもしれません。MacOS10.3がインストールしていない環境では、ここまで完璧でない可能性もあります。)
Netscape6.1× 一部の漢字(360文字のうち、約20文字)だけが表示されます。ただし「Software for the Korean language」をインストールすることで113文字が表示されます。

さらに、「Software for Chinese using Simplified Characters」(簡体字)及び、「Software for Chinese using Traditional Characters」(繁体字)をインストールすることで、256文字の表示ができました。詳細はこちらのキャプチャー画像を参照してください。

Netscape4.7×韓国語フォントのインストール後、一部の漢字(360文字のうち、95文字)だけが表示されます。詳細はこちらのキャプチャー画像を参照してください。

ただし、中国語フォントを追加インストールすることで、さらにカバー範囲は広がり、238文字が正しく表示されます。


NEC特殊文字(「①」「㈱」など)とは違って、拡張文字への対応は、かなりブラウザによりまちまちで、決してMac全体で対応しているとは言いがたい状況があります。

<<韓国語フォントのインストールで、機種依存文字の表示も改善!!>>
特に、MacOS9.2.2(Classic環境)では厳しいのが現状です。MacOS9.2.2に「Software for the Korean language」をこちらの方法でインストールする前は、上記結果よりもさらに厳しい結果でした。

ハングル文字を表示するためのソフトウェアをインストールして、何で表示される漢字が増えたのかは不思議ですが、次のような理由ではないかと思います。Apple社のホームページに、「Korean Language Kit」の説明があります。これが私がインストールした「Software for the Korean language」と同一かどうかは定かではありませんが、この「Korean Language Kit」の説明には、「2,000以上の記号と4,888のhanja文字を含む5種類のハングルフォント」がインストールされるとあります。hanjaとは、韓国語における漢字のことです。韓国では、「學校」(「学校」)における「学」のように、日本とは異なる漢字を用います。「徳」ではなく「德」()を用います。あるいは、「青」ではなく「靑」()を使います。他にも、hanjaには「鄕」(「郷」の異字体)や「賴」(「頼」の異字体)などがあります。

ですから、「Software for the Korean language」がインストールされることで、hanjaが表示可能なフォントもインストールされたため、拡張文字の表示が改善されたのではないかと推察します。中国語(簡体字及び繁体字)のフォントのインストールで状況が改善されたのも同様な理由だと思います。

結論  MacOSX環境とClassic環境で大きな差が出ました。MacOS9.2.2では、韓国語や中国語のフォントをカスタムインストールしない限りは、大半の機種依存文字が表示されません。

ただ、韓国語や中国語に特に関心のある人でない限り、韓国語フォントや中国語フォントをインストールしているとは思えず、結果的に、Classic環境にあるユーザーの大半の端末では、NEC特殊文字(「①」「㈱」など)を除く機種依存文字の大半で、正常な表示が難しいと言わざるを得ません。その中で、Netscape7.02だけが唯一健闘していますね。

とは言うものの、Pantherの登場で、明らかにMacOSXの利用者は増えてきており、1年ぐらいしたらMacユーザーのほとんどのブラウザで、機種依存文字なるものは存在しないことになっているかもしれません(ただし、上述のように、mozilla系ブラウザに完全対応しようとするなら、フォントを明示的に指定しない場合、92区のローマ数字が半角カタカナに化けたりする現象はあります。)。そのように期待したいものです。


次のページでは、ハングル文字(韓国語)への対応状況を調べてみることにします。文字コードをUTF-8にして、日韓混合文にした場合での調査になります。驚くことに、機種依存文字以上に、ハングル文字(韓国語)への対応は、Windows・Mac問わず、ほぼ完璧であるということが分かります。



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